アイシングの効用
以前は、運動によって疲労した筋肉を冷やすことは良くないと考えられていましたが、スポーツ科学の進歩により、筋肉は冷やした方が疲労の回復、炎症の防止に効果的だという事が明らかになっているそうです。
疲労した筋肉を冷やすと、その部位の血管が収縮し、腫れが抑えられるとともに、細胞の代謝(体内での物質の変化や入れ替わり)が抑制されて、一時的な冬眠状態になり、損傷部分の拡大が抑えられます。
また、冷たさによる麻痺作用により、痛みの軽減にも役立ちます。
したがって、練習、試合に限らず、投球をしたり肩や肘の運動をした後は、必ずアイシングをして下さい。
アイシングの基本的な方法は、氷を入れたビニール袋やアイスバックをタオルなどにくるみ、肩や肘に密着させます。
直接当てると凍傷になる危険があるので必ずくるんで下さい。
アイシングをすると、冷たい→温かい→ピリピリする→感覚がなくなるという順に感覚が変わってきます。
最後の、感覚がなくなった時点でアイシングを終了しましょう。
冷やす時間はおよそ20分が目安ですが、短い時間でも感覚がなくなった時点でアイシングは終了して下さい。
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カテゴリー:練習後のケア
筋力トレーニングにおける禁忌事項
安全に筋力トレーニングを行うために注意なければならない事をあげます。
①成長期には上下方向のトレーニングを行わない。
②痛みの原因がわからないままトレーニングを行わない。
③痛みのある部位のトレーニングは行わない。
④トレーニング中に痛みが出たら即座に中止する。
成長期の子供の場合、骨に対して縦方向への強い負荷を与えるトレーニングは、筋肉や骨格の成長を妨げることになります。
例えば、ダンベルを持ってのスクワットなどは行わないことです。
成長期の子供については、縦の動きよりも横や前後の動きを中心とした筋力トレーニングが望ましいです。
また、ケガや障害があるにも関わらず筋力トレーニングを行うと、かえって痛みが増すケースが多いです。
筋力トレーニングの基本は、痛みのない部位を動かすことです。
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カテゴリー:少年野球での怪我防止
関節遊離体
離断性骨軟骨炎では、剥がれた軟骨が関節面から遊離するケースも少なくありません。
この関節の中に脱落した軟骨を関節遊離体と言います。
関節遊離体は、関節の内部を動き回るので、別名「関節ネズミ」とも呼ばれています。
関節遊離体は、肘後部の骨の衝突によっても発生します。
関節遊離体があっても、何も感じないこともあります。
しかし、関節遊離体はネズミのように関節内を動き回っているため、関節のどこかに挟まると、ロッキングといって肘が動かなくなったり、激痛に襲われたりすることがあります。
また、関節遊離体は、最初はそれほど大きくありません。
しかし、関節内は栄養の状態がとてもよく、関節遊離体はその栄養を吸収して少しずつ大きくなっていきます。
この過程で、最初は軟らかかった関節遊離体が骨化して固くなってくることもあります。
子供の頃にオーバーユースで関節遊離体ができ、気づかないまま大人になり、社会人やプロの選手になって初めて気づいて手術をするというケースもあります。
オーバーユースが気になる場合、一度レントゲンなどで確認することをオススメします。
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カテゴリー:野球肘
骨端線離解
主に成長期の子供に起こる障害です。
紹介します。
骨が成長する場所に当たる骨端線が、投球動作を繰り返すことで傷つき、痛みが出たり軟骨が剥がれたりする障害です。
主に、成長期の子供に起こる障害で、放置すると骨の成長障害を起こし、成長するにつれて肘が曲がってくるなどのケースもあります。
これは、肘で起こった場合を「リトルリーグ肘」と呼んでいますが、肩で起こった場合を「リトルリーグ肩」と呼んでいます。
これらは、障害が起こる部位が異なるだけで、障害のメカニズムや症状は同じものです。
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カテゴリー:野球肘
内側側副靱帯損傷
野球肘の障害の一つです。紹介します。
肘の関節は3本の靱帯で覆われています。
このうち、肘の内側になって、普段は肘が外反しないようなバンドの役割を果たしているのが内側側副靱帯です。
この靱帯の働きによって、普段は肘は外反しないようになっていますが、投球動作では強制的に肘が外反させられます。
その際の強い力や繰り返しの力で、靱帯が徐々に伸ばされ、やがて耐え切れなくなって炎症や断裂などの損傷を受ける障害が、内側側副靱帯損傷です。
この障害は、使いすぎでも発生しますが、加齢によっても発生しやすくなります。
断裂には靱帯の線維の一部が切れる不全断裂と、線維すべてが切れる完全断裂があります。
症状の重い断裂の場合、靱帯の再建術が必要なこともあります。
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カテゴリー:野球肘
上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)
上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)は、野球肘の障害の代表的なものの一つです。
前腕の筋肉のうち、手首や指を曲げたり手首を内側にひねったりするための筋肉は、束になって腱となり、上腕骨内側上顆に付着しています。
投球動作では、筋肉が収縮するときに、肘の内側が強い力で引っ張られ、筋肉や腱が上腕骨内側上顆から引きはがされるような動きになります。
上腕骨内側上顆炎は、投球動作を繰り返し行うことで、筋肉や腱、関節を包んでいる膜が疲労し、炎症を起こして肘の内側に違和感や痛みを覚える症状です。
野球肘で最も多くみられる症状で、初期の障害とも言えます。
しかし、放置して投球を続けると症状が悪化します。
悪化すれば、上腕骨内側上顆剥離骨折に至るケースが少なくありません。
これは、肘の内側に加わる引っ張る力が繰り返されることで、腱や筋肉がその付着部の上腕骨内側上顆の骨の一部を剥がしてしまう障害です。
骨が剥がれる程度によっては、手術が必要な場合もあります。
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カテゴリー:野球肘
ダンベルトレーニングで野球肘を予防
ダンベルトレーニングは、筋力トレーニングの代表と言えるウエイトを使ったトレーニングです。
「野球肩」や「野球肘」、またその他の野球の障害を治す目的でダンベルを用いる時は、
障害の部位にもよりますが、500g~1kgくらいまでのダンベルを用います。
自分の生涯の症状にあわせて、適切な重さのダンベルを用いることが重要です。
やりすぎないようにしましょう。
設定負荷、回数、セット数を守り、無理をしないことが大切です。
息を止めてダンベルをあげると、血圧が上がって、心臓に負担をかけてしまいます。
例えば、腕をあげる時に(心臓に近づく時に)息を吸い、腕を下ろす時に息を吐きます。
このように動きに合わせて自然に行うように心掛ける事が大切です。
息を止めてはいけません。
野球肘や野球肩をおこさないためにも、筋肉を意識してゆっくりとトレーニングをする事が大切です。
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カテゴリー:少年野球での怪我防止
肘のストレッチで野球肘を予防
投球障害の中でも、特に野球肘を治すため、予防するためにもしっかりとストレッチを行いましょう。
【肘を伸ばす】
①背中を真っ直ぐにして立った姿勢から片腕を伸ばし、
息を吐きながらゆっくりと肘を伸ばしていきます。
5秒間維持します。(左右 各1~2回)
②手の向きを変えて同じように息を吐きながら、
ゆっくりと肘を伸ばします。
5秒間維持します。(左右 各1~2回)
【腕の背面を伸ばす】
①背中を真っ直ぐに伸ばした姿勢から、
息を吐きながら片腕を引き上げます。
5秒間維持します。(左右 各1~2回)
※肘を真上に引き上げる意識を持って行うことで、
肩甲骨を上に引き上げる効果もあります。
体はできるだけ真っ直ぐに維持しましょう。
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カテゴリー:少年野球での怪我防止
野球肘の原因、なぜ起きるのか?
投球フェイズで、レイトキングフェイズ(投球動作で一番胸が開かれる瞬間のこと)から体は最大スピードで回旋していきます。
肘が投球側上肢と一緒に回旋していくのが理想ですが、ここで体が早く開いてしまうと、肘だけが送れて回旋してしまいます。
このとき、前腕が外側に曲がる力と、外側に伸ばされる牽引力(引っ張られる力)がかかります。
体が早く開いてしまうフォームで、繰り返し投げていると、この外反ストレス(前腕が外側に曲がる力)と牽引力を受け続けることになります。
これが、野球肘 が起きる一番多い原因として考えられています。
筋力の少ない成長期の小・中学生や野球の未経験者は、投球時に肘を押し出すようにして投げます。
この投げ方では、肘関節の一定の部分が繰り返しのストレスを受けることになり、これも野球肘の原因の一つだと考えられています。
特に、100球を超える連続投球では、大学生でも上腕三頭筋に筋疲労が見られます。
また、ボールリリース直後に前腕を原則させるために重要な上腕二頭筋にブレーキ性能も、筋疲労から低下していくので、野球肘が起きる危険性が高まると考えられています。
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カテゴリー:野球肘
少年野球での怪我・障害を未然に防ぐために
練習をするにあたり、注意点をいくつかあげておきます。
・シーズンオフには、できるだけ野球以外のスポーツも行い、
使う筋肉が偏らないようにしましょう。
・練習の始めと終わりには、ストレッチを十分にして、
筋肉を良くほぐしましょう。
・痛い時には、無理をしない。
放っておいている間に症状が悪化してしまう事が多いからです。
・休憩をとりましょう。
やりすぎは禁物です。
・少年野球のチームでは、
体に負担の大きいピッチャーやキャッチャーを二人くらい決め、
一人の子供に負担がかからないようにしましょう。
なお、用具を選ぶ時は、自分の体格に合った重さと大きさのものを選ぶという事も大切です。
合わない用具を使い続けると、怪我の原因となります。
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カテゴリー:少年野球での怪我防止
少年野球 練習量の目安
小学生、中学生などの子供のうちは、まだ体が成長段階にあるため、監督やコーチなど大人のしっかりとした指導のもとで、その年齢にあった練習をする事が大切です。
過度な練習は、成長の妨げにもなります。
野球肘や野球肩など、子供に起きやすいと言われる障害を防ぐためには、やりすぎない事が一番です。
小中学生の野球練習量の目安はどれくらいなのか調べてみました。
練習日数
小学生 週に3日以内 1日2時間以内
中学生 週1日以上の休養 1日3、4時間
全力投球
小学生 50球以内
中学生 70球以内
調べてみたところ、以上のような感じです。
これが正しいデータなのか疑問はあります。
将来、甲子園やプロ野球を目指す野球少年だったら、上にあげた練習量だけでは少なく感じるでしょうから。
私も小中学生の時は野球部だったのですが、休みは週に1日あるかないか。
練習時間も4時間以上だったと記憶しています。
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野球肘・野球肩の治療方法
野球肘や野球肩と診断されたら、まずは安静にし、痛みのある部分を使わないようにすることが一番です。
これらは、骨や筋肉が成長段階にある子供に特に起こりやすい障害です。
ひとたび症状を引き起こすと、野球を続けている限り、痛みと隣り合わせという事は少なくありません。
何が一番良い治療方法なのか、医師やトレーナーなどのチームスタッフと相談して、まずは治療に専念して下さい。
怪我の治療が終わった後で、リハビリに入ることもあります。
治療中に落ちてしまった筋肉や体力を取り戻し、二度と同じ怪我を繰り返さないように、怪我をした部分の周りの筋肉を鍛えたり、再発防止のために、その部分に負担がかからない動き方を研究するなどの工夫が必要になることもあります。
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村田兆治選手 肘の手術
かつて、日本野球界では、選手が体にメスを入れることはタブーとされていました。
それは、手術後の完全復活は無理だと考えられていたからです。
1982年肘を怪我して再起不能と診断された村田兆治投手は、このタブーを破り、アメリカで手術を受けました。
足のじん帯を肘へ移植するという手術です。
2年間のリハビリの後、村田投手は復活しました。
毎週日曜日に登板しては勝ち星をあげることから、「サンデー兆治」の異名をとるなど活躍し、1989年には、通算200勝を達成したのです。
怪我には、このように手術を行わなければならないものから、安静にしていれば自然に治るというものまで、その程度は様々です。
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カテゴリー:プロ野球選手の怪我
