野球選手に多い怪我
野球選手に多い怪我に、野球肘や野球肩と言われるものがあります。
野球選手の怪我の原因は色々とあります。
スライディング、選手同士の衝突、デッドボールなどの事故による怪我。
それ以外に長年体に負担をかけ続けることにより、痛みが出たり、筋や筋肉、骨など損傷したりする障害が起きる怪我があります。
例えば、ピッチャーでは、1球投げるごとに 肘や肩には 体重と同じくらいの力がかかると言われています。
この負担から、肘や肩の痛みに悩まされている選手が少なくありません。
これは、「野球肘」、「野球肩」と言われる障害です。
特に体の出来上がっていない、小学生や中学生が無理な練習をすると野球肘や野球肩になりやすいです。
私の弟も、中学生のときに野球部でピッチャーをやっていました。
10数年前のことなので、当時はまだ、科学的な練習をするといったようなことが少ない時代でした。
弟も中学生で体ができていないときだったのですが、無理なピッチング練習をさせられたせいで、腕が肩よりも上がらなくなってしまいました。
小学生や中学生の野球部の指導者、親御さんは、決して無理な練習はさせないように注意してください。
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関節遊離体
離断性骨軟骨炎では、剥がれた軟骨が関節面から遊離するケースも少なくありません。
この関節の中に脱落した軟骨を関節遊離体と言います。
関節遊離体は、関節の内部を動き回るので、別名「関節ネズミ」とも呼ばれています。
関節遊離体は、肘後部の骨の衝突によっても発生します。
関節遊離体があっても、何も感じないこともあります。
しかし、関節遊離体はネズミのように関節内を動き回っているため、関節のどこかに挟まると、ロッキングといって肘が動かなくなったり、激痛に襲われたりすることがあります。
また、関節遊離体は、最初はそれほど大きくありません。
しかし、関節内は栄養の状態がとてもよく、関節遊離体はその栄養を吸収して少しずつ大きくなっていきます。
この過程で、最初は軟らかかった関節遊離体が骨化して固くなってくることもあります。
子供の頃にオーバーユースで関節遊離体ができ、気づかないまま大人になり、社会人やプロの選手になって初めて気づいて手術をするというケースもあります。
オーバーユースが気になる場合、一度レントゲンなどで確認することをオススメします。
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骨端線離解
主に成長期の子供に起こる障害です。
紹介します。
骨が成長する場所に当たる骨端線が、投球動作を繰り返すことで傷つき、痛みが出たり軟骨が剥がれたりする障害です。
主に、成長期の子供に起こる障害で、放置すると骨の成長障害を起こし、成長するにつれて肘が曲がってくるなどのケースもあります。
これは、肘で起こった場合を「リトルリーグ肘」と呼んでいますが、肩で起こった場合を「リトルリーグ肩」と呼んでいます。
これらは、障害が起こる部位が異なるだけで、障害のメカニズムや症状は同じものです。
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内側側副靱帯損傷
野球肘の障害の一つです。紹介します。
肘の関節は3本の靱帯で覆われています。
このうち、肘の内側になって、普段は肘が外反しないようなバンドの役割を果たしているのが内側側副靱帯です。
この靱帯の働きによって、普段は肘は外反しないようになっていますが、投球動作では強制的に肘が外反させられます。
その際の強い力や繰り返しの力で、靱帯が徐々に伸ばされ、やがて耐え切れなくなって炎症や断裂などの損傷を受ける障害が、内側側副靱帯損傷です。
この障害は、使いすぎでも発生しますが、加齢によっても発生しやすくなります。
断裂には靱帯の線維の一部が切れる不全断裂と、線維すべてが切れる完全断裂があります。
症状の重い断裂の場合、靱帯の再建術が必要なこともあります。
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上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)
上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)は、野球肘の障害の代表的なものの一つです。
前腕の筋肉のうち、手首や指を曲げたり手首を内側にひねったりするための筋肉は、束になって腱となり、上腕骨内側上顆に付着しています。
投球動作では、筋肉が収縮するときに、肘の内側が強い力で引っ張られ、筋肉や腱が上腕骨内側上顆から引きはがされるような動きになります。
上腕骨内側上顆炎は、投球動作を繰り返し行うことで、筋肉や腱、関節を包んでいる膜が疲労し、炎症を起こして肘の内側に違和感や痛みを覚える症状です。
野球肘で最も多くみられる症状で、初期の障害とも言えます。
しかし、放置して投球を続けると症状が悪化します。
悪化すれば、上腕骨内側上顆剥離骨折に至るケースが少なくありません。
これは、肘の内側に加わる引っ張る力が繰り返されることで、腱や筋肉がその付着部の上腕骨内側上顆の骨の一部を剥がしてしまう障害です。
骨が剥がれる程度によっては、手術が必要な場合もあります。
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野球肘の原因、なぜ起きるのか?
投球フェイズで、レイトキングフェイズ(投球動作で一番胸が開かれる瞬間のこと)から体は最大スピードで回旋していきます。
肘が投球側上肢と一緒に回旋していくのが理想ですが、ここで体が早く開いてしまうと、肘だけが送れて回旋してしまいます。
このとき、前腕が外側に曲がる力と、外側に伸ばされる牽引力(引っ張られる力)がかかります。
体が早く開いてしまうフォームで、繰り返し投げていると、この外反ストレス(前腕が外側に曲がる力)と牽引力を受け続けることになります。
これが、野球肘 が起きる一番多い原因として考えられています。
筋力の少ない成長期の小・中学生や野球の未経験者は、投球時に肘を押し出すようにして投げます。
この投げ方では、肘関節の一定の部分が繰り返しのストレスを受けることになり、これも野球肘の原因の一つだと考えられています。
特に、100球を超える連続投球では、大学生でも上腕三頭筋に筋疲労が見られます。
また、ボールリリース直後に前腕を原則させるために重要な上腕二頭筋にブレーキ性能も、筋疲労から低下していくので、野球肘が起きる危険性が高まると考えられています。
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